in my room

安易なボサノバカバーやJ-POP名曲カバーや
アラフォーやアラサーコンピなどに
ついて批判的な事を度々書いてきましたが、
そういった企画物もそろそろ落ち着きつつあるようで、
ひと安心だと思っている今日この頃
（CDの売れない時代なのでレコード会社も
色々企画を立てて売っていかないといけないのは
大変だとは思うのですが）

今回は個人的に良いカバー曲だと思う曲を
紹介したいと思います。

自分の思う良いカバー曲というのは、

1.まずオリジナルをリスペクトしているか

2.カバーしたアーティストのオリジナルではないかと
　思ってしまうほどその曲がなじんでいる

3.カバー曲を通じてオリジナルの持つ楽曲の素晴らしさを
　再認識させてくれる

4.オリジナル、カバー両曲とも好きなアーティスト
（出来にもよりますが）

etc・・・

今回、取り上げる楽曲はトムウェイツの2曲

トム・ウェイツといえば、色々な形容詞がつく人で
すごく存在感のあるミュージシャンですが
音楽をはじめ、俳優としてもその才能を発揮しています。
詳しくはwikipediaに任せるとして
音楽的には彼を敬愛するミュージシャンも多い
いわゆるミュージシャンズミュージシャンというやつですな。
したがってカバー曲も多く存在しますが、
今回は上にあげた条件をすべて満たしていて
オリジナルよりも好きだったりするカバー曲2曲

まず1曲目
ロッドスチュワートでヒットしたDOWN TOWN TRAIN
好きなバージョンはエブリシング・バット・ザ・ガールの
バージョン

Downtown Train - Everything But The Girl (Japanese Lyrics)
http://jp.youtube.com/watch?v=EypUPD7fLBU

オリジナル
Tom Waits - Downtown Train -1985
http://jp.youtube.com/watch?v=1OLA6AiZlVw&feature=related

2曲目は
ラモーンズ/adios amigosの1曲目
最初、オリジナルがトム・ウェイツだとは知らなくて
後で、オリジナルを聴いた

カバー
Ramones - I Don't Wanna Grow Up (live)
http://jp.youtube.com/watch?v=hhaxZTKVtOg&feature=related

オリジナル
Tom Waits - I Don't Want To Grow Up
http://jp.youtube.com/watch?v=5IaNaQHjIRE&feature=related



トム・ウェイツの好きなオリジナルアルバムを紹介
デビュー盤にして名盤　クロージングタイム

 

1. オール'55
2. 恋におそれて
3. ヴァージニア・アヴェニュー
4. オールド・シューズ
5. ミッドナイト・ララバイ
6. マーサ
7. ロージー
8. ロンリー
9. アイス・クリーム・マン
10. 愛の翼
11. グレープフルーツ・ムーン
12. クロージング・タイム

トムウェイツらしいカバー曲にまつわるエピソード
（wikipediaより抜粋）
1974年にイーグルスがトムの「オール'55」をカヴァーしたが、
トムは素直に喜ばず、逆に『NME』のインタビューでイーグルスを
「退屈」と揶揄。後年、トムはその件でドン・ヘンリーに謝罪している。
1989年にロッド・スチュワートが「ダウンタウン・トレイン」の
カヴァーをヒットさせた時は、トムはロッドに「おかげで裏庭に子ども用の
プールを作れた」と言ったとのこと[19]。


カバー曲についてウダウダ書きましたが、
聴き比べというのは音楽を聴く上で、
聴くアーティストの幅が広がったり
良い曲を発見できるいい音楽の
楽しみ方だと思います。
昔、ビートルズやストーンズのカバーした曲の
オリジナルを集めたコンピが出て
話題になりましたが、そういった企画は
とても素晴らしいと思います。
そろそろ安易な商業主義的なコンピはやめて
若い人たちが音楽を深く掘り下げていくきっかけに
なるような企画CDをリリースしていかないと
本当の意味での音楽離れが進むと危惧するのは
私だけではないと思うのだが・・・